それは『ゾンビ・ガール』
監督はあのジョー・ダンテ、「?」って人もいるかもだけど、今でいうティム・バートンのような魔術師的ヒットメーカーで、「狼男ハウリング」や「グレムリン」と言えばわかるであろう、いわゆるライカン(獣人やパニックムービー)の巨匠。
ちょいマニアックだけれど、「ピラニア」は今でもこちら側の住人には語り草になっている、殿堂入り超カルト。
ただどの作品を観てもダンテはとても優しい人なんだと思う。スプラッシュでも観ている側は何故かそれ程残酷には捉えない。世紀の奇人バートンとの違いはその辺かと思う。僕はまあまあ好き。
正直言うと私見だがエグさが足りないのはある。
ただ、そういうダンテの性癖とストーリーやキャスティングが、うまく化学変化を起こせばこういう稀代の名作が出来上がるのも映画の醍醐味。
ウォームボディーズほどチャラくなく、きちんとゾンビのきmさは描きつつ、「人間」の恐さを程よく醸し出してる、と思う。
良いのは隙の無いキャスティングで、特にアシュリー・グリーンのゾンビがもう腐っててたまらない。彼女はトワイライトの吸血鬼役でとても有名になったけれど、ホラー系を嫌がる女優(イメージついちゃうから)が多い中でべっぴんで演技がうまく僕等を裏切らない義理堅い名優。まさに女神だと思う。そして演技力もある。
グリーンは神経質な役もいけるし、カレンのような自由奔放みたいのもいける事を再確認。
他のタメのキレイなだけの女優でここまで演者の幅があるのいるかな?そうはいないと思う。ダーク・ブロックみたいな(笑)。
ネタバレしたくないから筋には触れないけれど、コミカルでもショーンやこれならゾンビストも納得出来ると思う。
全てのゾンビ好きへオススメする至高の一品。
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