読めよ

フリークス・シティ

好き(笑)(笑)(笑)。 ここは現代で人間とゾンビとヴァンパイアが共存するオハイオの田舎町(笑)。 難しい事は抜きにして、まあそういう事なんだろう(笑)、こういう強引な設定いいです。こうこうこうなってああなってという理屈っぽい『アンダーワールド』みたいなのも勿論いい...

2017年4月8日土曜日

フリークス・シティ

好き(笑)(笑)(笑)。


ここは現代で人間とゾンビとヴァンパイアが共存するオハイオの田舎町(笑)。

難しい事は抜きにして、まあそういう事なんだろう(笑)、こういう強引な設定いいです。こうこうこうなってああなってという理屈っぽい『アンダーワールド』みたいなのも勿論いいが、春の夜長にアホっぽく観るには最高の一本です。かなり笑えます(笑)。

先ず主人公がド普通(ほんとは優しくちょいヲタ寄りだが…)で、尚過去に親友だったヲタフレンズを切り現在は普通ポジを手に入れた模様。そして頭脳明晰だがヲタの旧友、昔主人公に胸をさわったと嘘をつかれてビッチ扱いされている女子とこの三人のハイスクールライフに絡めて話が進んでいく。

過去に本当は仲良かったがいじめられたくないのでその心の友を切る、というネタは特に青春ホラーでよくあるが、話の仕方でやがてそいつがラスボスになったり、また友情を確かめあったりと色々と様々に展開させやすいね。

これだとネタバレになるので控えるが、とにかくそれがヴァンパイアになったりゾンビになったりと異種になるので、その辺がうまく絡み合い見事に調和している。
あとしょうもない下ネタや、不条理なネタがとにかく笑う。ここでこんな事言い出すか?みたいに急にシリアスになったり、邂逅してすぐに脳ミソ食いたがるとか(笑)。

件のウォーム~もここまでやれたら良かったと思う。そして共通の敵?であるエイリアンがまた訳がわからない(笑)。が、とにかく強い、そして性格が悪い(笑)。

この手のしょうもないものを本気で一生懸命つくりこめるというのがアメリカの映画の偉大だところだと思う。大好きですね。これもオススメです。

キングスマン

結論から言うとくそおもしろい。血わき肉おどる、とはこのスッパイアクションのことを言うのだ。


僕は007とかは何気に好きなジャンルで、それはフォーサイスの『ジャッカルの日(リメイクはくそであるオリジナルの方ね)』や『オデッサ・ファイル』とかがこれ系のゲートウェイだったから。つまりこの手のに関しては『ミッションインポッシブル』が邪道に感じる程にトラッドな嗜好だ。

逆にアメリカを舞台にした色気もへったくれもない沼スパイを先に観ていたら、逆に欧州ものが物足りなく感じていただろう。なによりとっかかりというか初めの一歩は大事だね。それで後がどうなっていくかの感受性に非常に大きく影響すると思う。

本作は都市伝説やフォークロアであるところの、世界組織イルミナティー直属の無国籍諜報機関に関する破天荒な筋。

この機関のエージェントになるには血統主義であり、どうやら貴族やナイトの血脈じゃないと本来は円卓につけないらしい(アーサー王と円卓の騎士に因んでコードネームもランスロットなどになっている)。

その機関や世界政府に対する新興勢力としてサミュエル・L・ジャクソン扮するITナッツの富豪が、『地球存続の為に一部の特権階級を除く有害ウィルスの様なgmkz人間を削減する』というえげつないプロジェクトを推進している。

本作の主人公はコクニーという貧困層出身の青年。実は父親は軍人だったがそのキングスマンという機関の代理人に、異例の大抜擢をされたという逸材の形見。父親の優しい性格を受け継いでおり男気のある好青年である。

あとは他のスパイものと変わらないが、とにかく微妙にふざけちらかしており、上流階級を皮肉る鋭い風刺や、Lジャクソンの小気味の良い宗主国である英国批判など、随所に古典が散りばめられていて知的レベルも高い。

久々におもろいスパイ映画でした(笑)。かなりオススメ。

スプライス

両生類キメラという新ジャンル(笑)


なんかでこの俳優さん見た希ガス。なんだったっけなぁ、と思いつつテンポ良く話はすすむ。DNA配列なんちゃらで試験管でキメラを創造する話。時代は近未来なのか現代なのかよくわからないが、服やスマホなんかをみる限りは現代か?、まあいいとしてこういうクリーチャーは新鮮だった。

カエルやら色々混ぜたキメラに、やはり人間をかけあわせてしまう、といった筋。

およそ科学者というものは、詰まるところとことんモラルハザードなのには同意する(笑)。探求心や好奇心の塊なんだろうね。そんでこの映画の特徴は『予想を裏切らずたんたんと最悪の展開』へと物事がすすむところ。

最近はジャンル問わず奇をてらいすぎなものが多い。ユーザーの予想を裏切りたいが為にやらかし過ぎて訳のわからないものになるものも少なくない。

『花はキレイ』『こいつは悪』でまんまでいい時もある。あまりにも台本いじりすぎると別物になってしまう。クローバーなんかその典型かと思う。

これはその点では素直。ラストまでついぞ一切脱線しない。そんな映画です。

ジャッキー・チェン 蛇鶴八拳

時系列は不明だけど、僕的には五福星の次に観た京劇系では最初の作品である。


何気にその後の京劇系の最終作となる『天中拳』と、キャスティングがほとんど同じである事に先日観て気付く程には遠ざかっていたね。

ジャッキー・チェンのコミカルアクションの中では『成(醒)拳』や『成龍拳』と似ていてそこそこシリアスで、初っ端から無双というたとえば『蛇拳』『酔拳』『拳精』『ヤングマスター』といった修行が承となる筋書きではなく、これはこれでおもしろい。

僕の入り口はこれだったから、割と他のマニアと違い体系的に俯瞰して観れるのかもしれない、というのは思った。

因みに『蛇鶴八拳』というのは、映画の空想上の無双拳でジェット・リー(リー・レンチェイ)の無影脚みたいな秘奥義。少林寺の八派の達人が集まり蛇拳と鶴拳という相対するライバル的な象形拳(五獣の動物に似せた少林拳)二手をミックスさせた感じの功夫。

でも微妙にガラガラ蛇拳とかも出るんでその辺りはよくわからない((笑))。

五獣拳はそれぞれ相性がありジャンケンの様なもので、チョキとパーをあわせたものだと思えばいい。でラスボス(このおっさん天中拳のラスボスでもあったが)が残りのグーみたいな、黒龍拳という一種『蝦蟇功』みたいな禁じ手(邪悪であまりにも強くバランスを崩すので封印された古来の功夫また『如来神掌』のように習得不可能なレジェンド)を使うありがちなラスト。

カンフーハッスルの引用だけど、大方の功夫京劇はこの秘拳や秘拳の奪い合いや、それに因んだ復讐劇がほとんどだ。

だからたくさん観ると『あれ・・・既視感が・・・』という事になる(笑)。

正直あまりおもしろい映画ではないが、香港映画の歴史を紐解くには必見の本作です。