読めよ

フリークス・シティ

好き(笑)(笑)(笑)。 ここは現代で人間とゾンビとヴァンパイアが共存するオハイオの田舎町(笑)。 難しい事は抜きにして、まあそういう事なんだろう(笑)、こういう強引な設定いいです。こうこうこうなってああなってという理屈っぽい『アンダーワールド』みたいなのも勿論いい...

2017年2月10日金曜日

男はつらいよ 寅次郎恋歌

これね、実はずっと寅さんにまつわる謎だったシリーズ中の一本


久々に観返して、もやっとしてたものが晴れてきたような余計に曇ったような(笑)。

『男はつらいよ』シリーズでも特に好きな一本。先ず、このキャスティング、寅さんは勿論だけど、おいちゃん:森川伸(僕のイメージは三代目のおいちゃんだけど実はこのおいちゃんが江戸っ子風で好き)、おばちゃん(大女優の三崎千恵子)、さくら(倍賞千恵子)、ひろし(前田吟)、たこ、御前様のレギュラー陣をはじめひろしのお父さん(志村喬)などシリーズ初期の一癖も二癖もある名優勢揃いで、大衆化する前の寅さんがまだ色濃く残っている。

前に観たのはおばちゃんの故三崎千恵子さんが亡くなった時にTSUTAYAさんでかりてきて観たな。

僕がこの『寅次郎恋歌』の魔法に学生の頃からかかっているのが、シリーズ中で唯一寅さんがはっきりとフラれた訳でもないのに(いつものように二枚目が現れたり)、すんなりひきさがるところ。寅さんは全作観ている?(抜けてるのあるかも途中までとか…)が、ヒロインとしてはリリーさんが本命というかそういう感じに成り行きでなってるけれど、この池内淳子さんが実は山田洋二の伏線だったんじゃないかな?とか妄想している。

ひょっとしたらね、その後寅さんはちょくちょくローク(池内さん扮する後家さんが経営する喫茶店)に帰っていたんじゃないかな…、とか(笑)。そんな感じのパラレルアウトをついつい夢想してしまう。観ればわかるけれど(笑)(笑)。

大筋をみれば、ひろしのお母さんがなくなり、そのお母さんの裏の顔が池内淳子さんとオマージュの如く一致する。勿論寅さんはそんな事は知らないけれど、志村喬さんに影響されちゃってて所謂ね、家庭における父性と母性の食い違いを見事に描いている作品。
そういう人間模様が帯の錦のように絡まりあって、なんともいえないノスタルジックな空間やグレイな本質を表現している。様々な人の過去が巧妙にぶつかりあい現在において化学変化をおこして新しいものを生む。そんなおじさん達のどたばた劇の脇で無邪気に遊ぶみつお(笑)。

たまに、思い出したかのように『寅さん』に会いたくなるが、これはなんなのかよくわからない(笑)。いつかこの『寅次郎恋歌』の謎が解ける日がくるのか?

わからない。


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