読めよ

フリークス・シティ

好き(笑)(笑)(笑)。 ここは現代で人間とゾンビとヴァンパイアが共存するオハイオの田舎町(笑)。 難しい事は抜きにして、まあそういう事なんだろう(笑)、こういう強引な設定いいです。こうこうこうなってああなってという理屈っぽい『アンダーワールド』みたいなのも勿論いい...

2017年2月5日日曜日

ドーン・オブ・ザ・デッド ※ネタバレ蟻

ゾンビといえばこれを書かずには何も始まらないということで、元祖かリメイクか迷ったが、ネタは新鮮なのが信条なので、最近観た(もう10回は観てる(笑))ということでリメイクで、


これは不朽の神作ジョージ・A・ロメロ監督・脚本の『ゾンビ』のリメイク。

まだ観てない人はどっちから観てもいいし、どっちもロメロがかかわってて、加えてリメイクはクラウディオ・アルジェント(ダリオの兄弟)が制作という超豪華陣。

※ここからネタバレなんで観てないゲストはブラウザバックして下さい。

ちょい元祖とリメイクの比較になるが、優劣つけ難いのはわかるが、敢えて言わせてもらえば、僕はリメイクが元祖を越えた稀な例だと思ってる。

これは賛否両論あると思うが、先ず違いからあげると、リメイクは足がクソ速い、ゾンビがちょい頭がいい(呼ぶと反応したりちょい表情つくったりする)、チーズというわんこが効果的に使われている(感染してるかのように登場しいくつか見せ場をつくる)、出オチである(警察官がゾンビの血を洗い流した噴水の水で傷を負いおそらくゾンビになるだろうが、それがいつかわからず常に緊張感がある)、相変わらず女性陣がわんこ助けにいったりと元祖にも増して苛々させる(笑)等々。

元祖があってリメイクがある訳で、改善されたという点で、優劣をつける事自体に無理があるが、これで本作は非の打ちどころのない完全無欠の神作として完成したとも言える。

当然、多くのゾンビファンの印象に残る噴水にプカプカ浮くゾンビや、ゾンビ以上にシチュエーションホラー群集劇としての人間の恐さも強調されている。
例えば、馬鹿なおっさんが安定しない車内でチェンソー振り回し同士討ちとか、こういう苛々設定もパニックやら密室劇の要素もふまえて、総合芸術としての『映画』そのもの。

元祖はどちらかと言えば、途中からヒャッハー系の荒くれ者の侵入者とかが敵になり、加えてゾンビが弱いしヒューマンドラマ的な要素も強かったが、リメイクはドライで恋仲とか関係なくすかさず死ぬ。

そして、ロメロゾンビの一生徒としては、ゾンビ映画には救いなどあってはならず、最近の『WWZ』などに見られるハッピーエンドはどうも受け入れ難い(嫌いではないがちょい違う)。

もうね、最初の仕込み(噴水でおそらく感染している警官)から一筋の光明すら打ち消すドSっぷりこそ、ロメロの徹底した拘りだと思う。

最後島に着いてまたゾンビ、逃げられたとしても、警官がゾンビになるだろうし、あの馬鹿女はわんこを連れ戻しにいくとか言い出すだろう…、チェックメイト、詰みだ(笑)。それを象徴するかのように、警官が向かいのビルにいるガンショップのおっさんと双眼鏡でホワイトボード使いチェスをするシーンがあり絶妙だ、一分の隙もないし無駄がない。

と、こういう感じ。まだまだ言いたい事はゾンビの数ほどあるが、くどくなるのでここまでとするよ。


僕は今でもショッピングモールに行く度に、この『ゾンビ』を思い出し、常に逃げ場を探している(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿