読めよ

フリークス・シティ

好き(笑)(笑)(笑)。 ここは現代で人間とゾンビとヴァンパイアが共存するオハイオの田舎町(笑)。 難しい事は抜きにして、まあそういう事なんだろう(笑)、こういう強引な設定いいです。こうこうこうなってああなってという理屈っぽい『アンダーワールド』みたいなのも勿論いい...

2017年2月11日土曜日

霊幻道士の研究②

みなさん霊幻道士といえばどういう姿を想像しますか?こんな感じでしょうか?


個人差はあるだろうけれど、大体こんな風なもんでしょう。桃の木剣、諸葛亮孔明の様な八卦の頭巾、黄色いお札、もち米、羅針盤の様なダウジング板、陰陽(道教)のシンボル等々。

先ずは桃の聖剣ですが、桃は仙道(仙人)がそれが咲き誇る蓬莱山などで好んで食べる破邪の植物として知られています。日本でも「桃太郎」という桃にちなんだ鬼退治の童話や桃の節句がありますが、これも大陸渡来の道の影響もある過分にあるかと思います。
なんにせよ、東洋では桃の木はめでたい生命の象徴のように扱われており、糖度の高い美味しい果実を実らすことや長寿の樹齢であることから、キョンシーといった死の象徴には効果てきめんみたいなイメージでしょうね。

そして、もち米、桃の木剣が木の杭なら、もち米は吸血鬼が苦手なにんにくの様な役割の魔除けになります。キョンシーはこれが苦手で劇中では、もち米にふれると黒い煙を出して火傷して退散します。だからキョンシーが来そうな夜(キョンシーは夜行性)は、これを庭にまきます。これからイメージするのは、日本の節分の豆撒きですね。鬼は外福はうち、のあれ。

そして、お札。元祖のお札には『勅令・(陰陽五行の環)随身保命』と鶏の血で書かれています。勅令とは天(天子)の命令でその身を護るみたいな意味だそうです。鶏は卵を産むのでやはり生命の源のシンボルであり、陰陽の裏にあたる死をわかちます。ですからキョンシーはこのお札を額(サードアイ)に貼られると動きが止まります。このお札は自分に貼っても意味があり、人は自分の背中が見えない様に、死(陰)は生(陽)が互いに見えません。ここが道術の肝となります。
そして羅針盤、これはキョンシー対策ではないんですが、狐狸精(幽霊等)など実体がない魔物を探す時に使う月光の力を利用した八卦の太極図で、もののけがいる方向を指し示します。ダウジングの様なものでしょうか?仏教だと八方輪鈷杵というお不動様が持つ法具がありますがこれと似たようなもので、掌でもののけを探知し魔物に向かってチェンソーの様にオートで回転して飛んでいき滅します。

他にあげるとキリがないですが、銭剣なども月の光を浴びて力を発揮する道具です。ここで重要なのは月明りが道士の強い味方という事です。夜は暗いですよね?今でもインフラが充実していない山道などは月の光をたよりに道を行きますが、そういうアニミズムというか日本で言う月読信仰というか、そういう事だと思います。陰陽は月の満ち欠けであったり太陽と月であったり、捉えようは様々ですが、とても当たり前の事を言っていて、いくら強力で凶悪なキョンシーや幽霊でも自然の理には抗えないという事です。

こうして見ると、日本と霊幻道士のエクソシズムの共通点はかなりありますね。それはそうで、大乗などは大陸でかなり混ざってその後に日本へ伝わっていますので、そういう風習などがかなり色濃く残っています。盛り塩なども元々は道教のしきたりです。

僕は個人的にここいらが、我々が霊幻道士になんとも説明がつかないシンパシーを感じる部分なのかなあと妄想したりしています(笑)。古今東西まじないの類はあまり差はありません。皆幸せになりたいんですね(笑)。

次は気が向けばキョンシーさんについて考えようかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿